Q1. 事故発生時、どのような状況でしたか?
道幅の狭い小さな交差点で赤信号から青信号に変わって進行しようとしたときに、飛び出してきた三歳の女児と接触した。最徐行で進行したが道幅が狭く、さらに至近距離から飛び出してきたためブレーキが間に合わなかった。
Q2. どのような状況で事故に遭遇しましたか?
交差点付近で小学生と幼稚園らしい3人姉妹が遊んでおり、当方は赤信号で止まっていた。信号が変わる間際に姉妹の長女が信号を渡るために当方の前を横断した。次女と三女は信号が変わりそうなのを見てその場に留まろうとしていた。やがて信号が変わり、当方は姉妹の動向を観察していたが、次女と三女が留まる様子だったので徐行で進行した。しかし、三女が急に横断を始めた。長女と次女は道路を挟んで両方から制止したが三女は止まらなかった。それを見てブレーキをかけたが間に合わず、三女は自車のバンパーと接触し転倒した。転倒のはずみで股間に負傷を負ったらしく出血が見られた。幸いに頭部の打撲はなさそうで意識もはっきりしており、すぐに立ち上がったので股間の負傷だけと判断できた。
Q3. 事故に遭遇して、まず何をしましたか?
まずは転倒した三女のけがの様子を観察した。その後長女と次女に家族の所在を尋ねた。自宅が近所であり、両親が在宅中とのことだったので、長女に帰宅して両親を呼ぶように依頼した。その間、三女の意識状態を確認するため会話を試みた。そして次女に転倒の様子を尋ねて特に頭部へのダメージがないかどうかを確認した。やがて両親が到着したので、事故の状況を報告した。その後両親が救急車を呼んだ。救急車の到着とともに警察がきたのであとは警察からの事情聴取に回答した。事情聴取が終わった後、警官とともに被害者が向かった病院に向かい、けがの状況を医師から聞いた。その後、警察署に向かい色々な書類作成等の事務手続きを行ってその日は終了した。
Q4. その事故はどのように解決しましたか?
被害者の父親が当方の加入していた任意保険の保険会社社員であり、事故対応を行う業務をしているということで保険会社への連絡や状況説明は被害者の父親から行われた。被害者のけがが生殖器付近だったために体表のけがよりもむしろ後遺障害の有無が懸念された。被害者が幼児ということと後遺障害の有無はある程度成長した後じゃないと判断できないという状況だった。したがって一次治療が終わった後も経過観察が続いた。その間、示談とはならず、保険会社に対応と監視をいらいしつつ成長を待った。やがて15年後保険会社からそろそろ交渉開始、との連絡があり、ほどなく示談が成立したとの連絡があった。警察関係は裁判所に一度出頭し事情聴取を受けたのち不起訴となった。
Q5. 【Q4】で「弁護士に依頼した」場合、その詳細を教えてください。
依頼しませんでした。
Q6. 事故を経験してから気をつけるようになったことを教えてください。
子供について注意することは頭では理解しているつもりだったが、いざ体験してみるとまだまだ不足していることがわかった。狭い道幅の交差点であり子供との距離を確保するのは難しかったが、それでもある程度の距離は確保しなければならないと肝に銘じるようになった。もしかしたら、本件の場合信号が青に変わっても進行せず子供の様子をさらに観察するのがあるべき行動だったかもしれない。したがって、子供が付近にいるときは自分が十分とおもってもさらに一層の注意を払うべきとの意識を持つようになった。また、事故後の被害者への対応については、初めての体験で最初はとまどったが、やがて話をするうちに何を望んでいるかが少しづつくみ取れるようになった。
Q7. 事故に遭遇して、やっておけばよかったこと・やっておいてよかったことを教えてください。
事故当時は、被害者の両親に事故状況の説明を十分にできず、誤解を与えていたかもしれない。幼児あったかどうかわからないがドライブレコーダーがあればよかったかもしれない。また、休日だったため保険の自分の担当者に連絡できなかった。さらに保険会社への連絡を被害者の父親に依存した面もあって、保険会社における本件の担当者が明確ではなかった。そのため示談交渉が進まない面もあった。それにしても両親への継続的な謝罪とコミュニケーションはやや不足だったかもしれない。転勤のため頻繁な連絡をすることはできなかったが、連絡先だけは保険会社を通じてわかるようにすることだけは心がけていた。結果的に後遺障害も現れなかったことで示談が成立できた。
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