自転車事故に合いましたが、示談で安泰に済ませました。

当時、私は、専門学校生でした。
駅までは、自転車で通っていたのです。
ガソリンスタンドを通り過ぎようとした時、車が顔をだしていました。
その顔を出している車の前を通り過ぎようとした時に、車が私の乗っている自転車に気づかずにそのまま発進してきたのです。

２０年近く前の話しになります。
私は、４年生の大学を卒業した後に、コンピュータ系の専門学校に２年間通うことになりました。
駅までは、自転車で通っていました。
ある日、私は、いつもの駅までの道を自転車でこいでいました。
私が、ガソリンスタンドを通り過ぎようと思った時に、車が道路に出ようと、少し顔を出しているのが見えました。
その顔を出している車の前を通った時に、その車を運転している人が、私の自転車に気づかずに、発進して来ました。
私は、その車にぶつかり自転車ごと倒れ、地面のコンクリートの上に、ごろりと転がってしまいました。
私が自転車ごと地面に倒れた瞬間に、車を運転している人が私に気づき、ブレーキをかけました。

私は、ガソリンスタンドからでてきた車にぶつかって自転車ごと倒れました。
私が、自転車ごと倒れた瞬間に、車を運転している人は、私に気づきブレーキをかけました。
車に乗っていた人は、男性でした。
その男性は、車から降りてきて、「大丈夫ですか？」と私に聞きました。
私は、自転車で倒れただけで済みましたが、自転車は、ぶつかった衝撃で曲がっていました。
男性は、自転車を弁償しますから、住所と名前を教えて下さいといいました。
私は、その男性に住所と名前を教えました。
男性は、会社のゴルフの接待へ行くのに急いでいたあまり、私の自転車が通ることに気づかなかったそうです。
自転車は、曲がって乗れない状態でしたので、自転車を道路の端におき、私は、駅までその男性に送ってもらいました。

特に、仲介してもらった会社や人は、ありませんでした。
後日、その男性が、事故で曲がった私の自転車をきれいに修理して、私の家に持ってきてくれました。
その男性は、修理した自転車の他に、お見舞金のようなお金を持ってきてくれたそうでした。
私が学校へいっている間にその男性が来ましたので、母が対応してくれました。
母は、男性から、修理してもらった自転車は受け取りました。
しかし、母は、「不注意だった娘にも責任がありますから。」ということで、お金は、受け取りませんでした。

私は、自転車で倒れただけでしたので、さいわいにもひどいけがをしなくて済みました。
自転車で倒れた時にコンクリートの地面にぶつけた足は、少し痛みました

自転車の事故に合った日は、自転車に乗っていた私が不注意だったと、父に強く叱られました。
実は、父は、自分の実の妹を自転車事故で亡くしていたのです。
父が大学生で、父の妹は、高校生だったと思います。
その父の妹は、雪の日だというのに、飼っていた犬のえさを買いに自転車ででかけたそうです。
そして、視界が悪い雪の中、自動車にはねられて、亡くなったそうです。
私は、父の気持ちがよく分かりました。
確かに、たとえ自転車が悪くないとしても、自転車に乗っている人の方が、命を落とすことが多いのです。
自転車に乗っている人が、気を付けて自分を守るしかありません。
命を落としたら、損になります。
その日以来、私は、駅までバスで行くか、母に車で送り迎えをしてもらうことにしました。

後から私は、車がガソリンスタンドから顔を出していた時、あわてて車の前からではなく、慎重に車の後ろを自転車で通ればよかったと反省しました。
また、今回の事故は、まだ自転車が倒れただけで済みましたが、下手をすればケガをするだけでは済まなかったかもしれないのです。
私の父は、実の妹を自転車事故で亡くしているのです。
私は、駅までは、ちゃんとバスが通っていたにもかかわらず、専門学校へ通い始めた時に、小回りができるし、体力づくりのためになると思って、
無理して自転車で駅まで通うことにしました。
後から私は、駅までバスで行くか、母に車で送ってもらってもよかったと思いました。
あれから２０年以上たちました今、子どもたちの自転車の訓練のため、私も一緒に自転車に乗る機会が増えました。
ガソリンスタンドや駐車場の前を通る時は、慎重に自転車を止めるようにしています。