運が悪ければ死んでしまったかもしれない…と思うと、本当に怖いです

仕事に行くのに、家を出て駅に向かって歩いていた。青信号で横断歩道を歩いて渡っていたら、前方から車が来て、ウインカーをあげながら左折してきた。車は徐行していたし特に気にしないで歩いていたら、突然加速して突っ込んできてはねられた。脳挫傷と全身打撲でした。

あの頃は朝からカフェで働いていたので、朝5時半とか早い時間に家を出て、駅に向かっていました。5月になり明るくなるのも早くなっていたので、あたりはかなり明るかったです。
事故にあったのは見通しの良い交差点で、私は、青信号を確認して横断歩道を渡っていました。前から車が来ましたが、ウインカーを出して徐行しながらこっちに左折してきたので、私は止まると思いそのまま歩きました。歩いていたら、突然、車は急加速。非常に近い所から加速して来たので、そのままよけることもできず、はねられました。
ものすごく硬いものが体にあたったような記憶はありますが、痛いとか思うこともなく意識がなくなり、次目が覚めたら病院のベッドでした。

意識が戻った後、とりあえず田舎から出てきた両親にバイト先に連絡してもらい、欠勤してしまったお詫びと今の状態を説明してもらい、しばらく出勤できないと伝えてもらいました。それと、私は自分で電話をさわれるような状態ではなかったので、親に携帯電話を渡して、友達に交通事故にあって入院している旨をメールをしてもらいました。
私は、一方的にはねられたので、加害者側の保険会社の人がすぐにやってきました。まずは親が保険会社と話をして、とりあえず、親が北海道から出てくるのにかかった、飛行機代などの諸経費をすぐにもらえる事になりました。私はフリーターだったのでそんなに貯金もなく、入院中にかかったお金は、都度請求して、すぐ振り込んでもらえる事になりました。

退院してしばらくした頃に、保険会社から示談金の提示がありました。私は、運よく後遺症が残らず、退院して2週間ほどしてからバイトも復帰していましたし、提示された示談金を見て、充分だと感じました。
ただ、交通事故なんて初めての経験だったので、両親に、示談してもいいのかと一応確認してみました。
両親も、いいんじゃないかな？という感じだったのですが、私は、示談した後に何か問題があると嫌なので、すごく慎重になっていました。
インターネットで、こういうことに無料で相談に乗ってくれるところはないか調べてみました。そうしたら、区役所に、相談窓口があることがわかり、さっそく電話をして訪ねました。そこで、交通事故紛争処理センターを紹介してもらい、そこの弁護士さんに替わりに保険会社と交渉してもらうことができ、慰謝料が2倍になりました。
示談まで半年くらい期間が伸びましたが、弁護士料金もかからず、非常にありがたかったです。

次に事故にあったら死ぬんじゃないかと思っているので、絶対に事故に合わないように気を付けています。信号が青でも、車を信用しない。無理な横断はしない。暗い時間は、いつもの何倍も気を付けています。
逆に、車を運転するのが怖くなったので、よほどじゃない限りは車を運転しなくなりました。
私は運が良かったですが、ちょっと当たり所が悪かったら、障害が残ったり死んでいたかもしれません。そう思うと、本当に怖いなと思います。
あとは、自分の経験を、よく仲間に話します。
もし事故にあった時、事故を起こした時、誰かの役に立つかもしれないからです。
交通事故は、人生が一変する出来事だから、家族や友達には、本当に気を付けてと話しています。

やっておいてよかったことは、青信号を確認して、きちんと横断歩道を渡っていた事でしょうか。もし、赤信号だったり、横断歩道のない所を横断していた時に事故にあっていたら、私に過失がある事になり、もっと面倒な係争になっていたかもしれません。
あとは、事故の後、すべてのことに慎重になり、インターネットでいろいろ情報を集めたことは、良かったと思っています。おかげで、市で交通事故相談を行っている事を知り、示談前に専門家に相談することが出来ました。フリーターの私には、弁護士に相談に行く事すら勇気が必要な事でしたから、お金がかからず身近で相談できたことは、本当にありがたかったです。
紛争処理センターは、弁護士さんが非常に感じが悪く不愉快な気持ちになる事が多かったですが、それでも、きちんと保険会社と交渉を進めてくれました。
お金がなく弁護士さんを雇えない人は、絶対利用するべきです。