手強かった交渉相手は交通事故の相手の保険屋

仕事で初めて訪れた町からの帰社途中、大きな交差点に差し掛かる前に右折レーンから直進レーンに車線変更し信号に従っての停車したところ、車線変更の際に一旦道を譲ってくれた車両の不注意が原因で追突された、車両２台の絡む事故。

仕事で訪れた町からの帰社途中、片側3車線の交差点に差し掛かりました。
初めての町だったので、右側をゆっくり走っていたのですが、走行している車線が右折レーンになってしまい、さらに右折信号が点等していたので、左側の車線に車線変更しました。
実線前の破線エリアで車線変更するために、減速しウィンカーを出しながらタイミングを待ったのですが、なかなか移動できずにいるところに一台の車が減速して譲ってくれたので、ミラー越しに目礼し手を挙げて車線変更しました。
車線変更後信号が赤に変わり停車したのですが、助手席の上司が「突っ込むぞ!!」と声を上げ、ダッシュボードに手を付いたと思ったら、後ろから嫌な音と供に衝撃が伝わってきて追突されたことをしりました。

こちらも特別怪我をしたわけでもなく、追突した車両のドライバーも怪我が無かったようで、すぐに降りてきました。
警察への通報をと思ったのですが、交差点を渡ったところに交番がありそこから警察官がふたり駆けつけてくれたので安心しました。
すぐに現場検証が始まり、事故発生地点を測量したり写真を撮ったりしたあとに、警察官の指示に従い車を移動させました。
移動させた先で調書を取られ署名捺印したのですが、そのときに警察官に「この状況だと100対0でしょ？」と聞いたのですが、「警察は民事不介入なので何もいえない。」といわれ（まぁ、そんなもんか。）と納得しました。
お互いに名刺交換をして、連絡先を確認し合い現場を離れることにし、我々も帰社することにしました。

帰社すると会社の車両保険を一手に引き受けている保険代理店から連絡が入り、相手先の保険会社の担当者からも確認の連絡が入り、今後の対応は保険会社が取ることを確認したので一安心していました。
しかし、翌日相手側の保険屋から連絡が入り「おたくがこちらの車両の前に、突然無理やり割り込んで発生した事故だから、こちらの保険を適用させる限りではなく、こちら側の修理費用と営業保障をそちらでやってくれ。」との連絡が入りました。
驚いてこちらの保険代理店に連絡すると「申し訳ないが、今回こちらとしては対応しかねるので直接相手の保険会社と交渉してくれ」と逃げられてしまいました。
当時私は転職したばかりで、会社と保険代理店の付き合いの度合いも知らなかったので、仕方なく自分で保険会社との交渉を始めたのですが、全く埒が開かず困り果てました。
相手のドライバーに「急に無理やり割り込んでないですよね」と連絡すると、すぐに物凄い剣幕で保険屋から電話が入り「恐喝するような嫌がらせの電話を、相手の会社にまで掛けるのはやめろ」と凄んできます。
そして「話を長引かせても、時間の無駄だから今回は特別に自分の車の修理費は自己負担することで終わりにしよう。」と持ちかけてきたのです。
こちらの社内では「そんな馬鹿な話飲めるわけないだろ！さっさと事故処理して他の仕事を片付けろ！」と同乗していた上司にも言われて四面楚歌でした。
そのとき事故の瞬間にバックミラーに映りこんでいたシーンが頭をよぎりました。
後続車両のドライバーは、私に道を譲った後に車内で伝表整理をしながら運転していたのです。
これを相手の保険屋に伝え「なんだか、あれから首の辺りに違和感があるんだけど診断書取った方がいいのかね？」とはなすと途端に態度が変わり「今回の事故については、当然全額こちらの保険で対処しますので、そんな首が痛いなんて話しないでくださいよぉ。」とあっさり解決しました。

依頼しませんでした。

あの事故で自動車保険の怖さと使えない保険屋と付き合っていても意味が無いことを思い知りました。
会社の自動車保険は全部解約し、手強かった相手の保険担当者を呼び出し、彼が担当することを条件に彼の会社に全車両の保険を切り替えました。
手強かった相手は自分の味方にしておくと心強いですからね。
そして運転中に事故に巻き込まれても「肝心なことを覚えてない」では困るので、以前以上にミラー類を確認していつ何時事故に巻き込まれても構わないよう心掛けています。
シートベルトの着用の徹底はもちろん、ながら運転の危険さも知ったのでこれも完全にやめました。
あのときの相手ドライバーも伝表整理さえしてなければ、事故を起こさずに済んだのですから。
事故に巻き込まれてしまうと、皆案外薄情なもので誰も助けてくれないので自衛するしかないですからね。

事故に巻き込まれてから知ったのでは後の祭りですが、加入している保険会社の事故対応は気になります。
使えない保屋と付き合っていても本当に意味が無く、愛想が良いのは問題なく保険料を納めているだけなので、有能な保険会社の担当者と契約しておくことが必要だと思い知りました。
今はドライブレコーダーが普及しているのである程度は安心ですが、機械トラブルで映像が残っていないなどの可能性も有りますから最終的にはハンドルを握るドライバーがしっかりと状況把握をしておく必要があると思います。
私は偶然事故の瞬間を思い出し相手側もそれを認めたので事なきを得ましたが、水掛け論になってしまうと収集が付かなくなっていたと思います。
もし同乗者がいれば同乗者の証言もあれば力強いのかもしれませんね。