自分が交通事故を起こすとは思ってもいませんでした。

その日もいつもと同じように仕事を終え、子供を保育園に迎えにいこうと会社の駐車場に置いてあった自分の車に乗り、駐車場を出ようとしていました。停めてあったところから駐車場の出口に行くまでのほんの少しの距離の間に事故をしました。

いつもの様に車にのり駐車場から、その出口までの間での事故です。
駐車場内はスピードを出すなといつも夫に言われているのですが、その日も仕事終わりで早く子供を保育園に迎えに行かなければいけなかったので、駐車場内にもかかわらずスピードを出していた事と、走り出してから少しして知っている人が横を通りかかったので前方から少し目を離してしまいました。すぐにぱっと前を向いた時には、人がすぐそこにいました。すぐにブレーキを踏み、ハンドルを横に切りましたがもう間に合いませんでした。相手の方が車のボンネットにドンッとぶつかり後ろに倒れた感じになりました。
ホントにびっくりしました。まさか自分が人をはねてしまうなんて思ってもいませんでした。

まず車からおり相手の方に駆け寄りました。私は「大丈夫ですか。すみません」と謝りましたが、相手の方がパニックになられて私の事を「人殺し」と叫ばれていたので私の方も動揺してしまいどうしていいか分からなくなってしまいました。手が震え救急車を呼ぼうと携帯を出したのですがうまくかけられず、居合わせた方が救急車と警察を呼んで下さりました。私は車の運転もできなくなってしまっていたので居合わせた方にまた車の移動をして頂きました。救急車が到着して相手の方の意識がしっかりとしたのと、救急隊の方が「命に別状はないですよ」とおっしゃって頂いたので私も少し落ち着いてきました。その後すぐに警察の方がみえて状況の確認とどうしてこうなったのかという様なお話をし、それが終わり相手の方の病院により怪我の具合等を確認してその日は家に帰りました。

相手の方にはその日の警察の話が終わった後に病院には行きましたがまだ結果が分からず、次の日にお詫びを持ってご自宅に謝りに行きました。一応お見舞いのお金を少しつつんだのとお菓子の詰め合わせを持っていきました。相手の方は入院もしなくて良かったのとと次の日には落ち着いていらっしゃり「大丈夫ですよ。」と言ってくださいました。それからは保険会社の方に連絡をしていましたので担当の方と直接相手の方とで怪我の治療費等の事はお話して頂きました。相手の方は入院はしなかったものの、足を骨折されたので事故からだいたい3ヶ月か4ヶ月くらい経った後にすべての治療が完了して、話し合い等も解決して示談金をお支払いしましたという様な通知が保険会社から届きました。

依頼しませんでした。

事故をしてから何ヶ月間はずっと車を運転するのが怖かったです。また人にぶつかってしまったらどうしようというトラウマが頭をよぎってしまいました。事故をする前は割とスピードを出す事も多かったし携帯を見ながら、食べながら運転もありましたが、事故をしてからはスピードを出しすぎない様にいつも気をつける様になりました。細い道や駐車場内等どこから人が出てきてもおかしくない様な道ではなるべく徐行を心がける様になったし、すぐにブレーキを踏める様に気をつけています。今でも目を瞑ると人にぶつかってしまった時の感じが思い出されぞっとします。もちろん携帯を見ながらの運転や、何かを食べながら運転するなんて事もなくなりました。

事故に遭遇してからでは遅いのですが、いつも夫に注意されていたスピードを出しすぎるなという注意をちゃんと聞いておけば良かったなぁと思います。当たり前の事ですが、事故はいつ起こるかわからないし起こらない様に気をつける事が大切だと思います。あの時もっと心にゆとりを持ってゆっくり運転していたら人にぶつかってしまう様な事も起こらなかったのかもしれません。
あとは警察の人が来て、自賠責保険の証書や車検証、任意保険等の確認をされたのですが、ダッシュボードの中にそのまま保険証券も過去のものまで突っ込んである状態だったのであわててどれがどれだか探すのに少し時間がかかってしまいました。いつも書類関係はきちんと整理して収納しておけば良かったとも思いました。