通勤時に起こした大事故で奇跡的が起こりました。

朝の通勤経路で、途中国道を横断する比較的見通しの良い交差路で
明らかに国道側が優先であるにも拘らず、急いでいたので一時停止もせず
強引に国道を横断しようとしてしまいました。
お互いに出会い頭に当たり、順に頭からボンネット、運転席、後ろと接触しました。

私は朝の通勤でいつも利用している道で、先方は女性3人同級生同士で旅行へ出発する途中でした。
見晴らしの良い交差路なのですが、国道の側面の草が丁度乗用車の背丈ほど伸びていて
車が来ているのを完全に見落とし、遠目で確認しただけで一時停止もせず飛び出しました。
国道を先方の車が南から北へ向かって進行し、私の車が西から東へ横断する形で進行して行ったのです。
私の車が、左側から約時速30キロ、先方が右側から約時速60キロでノーブレーキのまま衝突しました。
「バーン」という大きな衝撃音と共に、私の車は国道左側の(両側面に水路がある)草の中を30メートル程
滑って行き水路の中へ、先方は反対側のガードレールに半回転し側面から激突して止まっていました。

ぶつかった瞬間は何が起きたか判らず、車が草の中を滑っていって水路の中に左側から落ちた所辺りで
事故だと気付き、直ぐに車から出て、相手側の車に駈け寄り無事かどうかを確認しました。
相手側の車はガードレールに激突して大破しおり、更に中には3人もの女性が乗っていたのですが
奇跡的に誰一人として怪我ひとつしていなかったのです。
むしろ、私自身が頭を切って出血していて逆に心配される始末でした。
既に誰かが救急車を呼んでくれていて、お互いに無事を確認し合って間も無く4人全員が救急車に乗せられて
病院へと運ばれました。
救急車内から会社に連絡を入れましたが、保険会社に電話したのは病院に着いてからです。
家族に連絡したのは、その後でした。
事故後に、先方が3人とも無傷であった事、私が頭を5針ほど縫う怪我程度で、双方の車は大破し
修理工へ費用を払いに行った際に、それぞれ死亡事故の車だと思っていたそうで軽症だなんて奇跡だ！と言われました。

事故後は全て保険会社に一任し、お任せしましたが、事故を起こした責任があるので
まずは直ぐに相手方3人の女性の家へそれぞれ菓子折りを持って伺い、両親や家族に謝罪しました。
更に、相手方が車両保険には入っていたのですが、大破していたので、修理で無く
買い替えになる為、その場合には保険額が下がってしまうそうで、車のグレードを
下げざるをえず、その旨相談頂いて、同じクラスに乗れる様に差額分30万円程をお支払いしました。
また、3人で行く予定であった旅行が取り止めになった為、旅先の宿泊先のキャンセル料なども負担させて頂きました。
相手方の車の持ち主の方とは、何度も合って色々と相談を受けました、その都度家まで伺ったりと時間は掛かりました。

依頼しませんでした。

当たり前なのですが、交通ルールを守る事とスピードを出し過ぎない様に安全運転を心がける様になりました。
特に一時停止と、信号機の無い交差路などは慎重過ぎるぐらいに何度も確認作業をしています。
また、常にシートベルトを忘れず、朝の通勤時は余裕を持った時間で出発する事
イライラした時は、ラジオや音楽を掛けて気を紛らわす事で運転中の気分や機嫌を常に良い状態に保つ事を
心がける様になりました。
実はその後も、小さな追突事故などをちょこちょこやったのですが、それ以降は常に法定速度を守り
不必要に煽って来るような車や、危険な運転をする車には道を譲り、関わらないよう心がけ
常に譲り合いの心を持ってゆとりのある運転を意識する様にしています。

特にやっておけばよかったと思う事はありませんが、強いて言えば中古車なので車両保険に入っておらず
もし加入していれば、僅かでも、その後車を購入する費用の足しになったであろうかと思います。
やっていてよかった事はシートベルトを先方も含めて閉めていて本当に良かったと心から思います。
また、事故後すぐに謝罪に行った事で、後々の交渉を好意的に進める事が出来て、よかったです。
車社会ですので、事故は避けられない事です。また、誰しもが加害者になる可能性があります。
間違いを犯しても大切なのはその後人としてどう行動したかが大切になって来ると思います。
事故後に誠意を持って対応した事が一番やっておいて良かった事だと思います。