交通事故を起こしたらとりあえず倒れておけ

専門学校の頃バイクで駅まで通学していました。帰り道、県道が渋滞していたので、車の列の左側をすり抜けるように走っていました。
その時に車の列から急に右折の車がでてきました。県道沿いのドラッグストアーに右折で入ろうとした車がいました。

渋滞している県道の路肩をすり抜けるようにバイクで走っていたところ、左側にあるドラッグストアに入ろうとした右折の車と衝突しました。
私は、４０キロくらいのスピードを出していて勢い良く左側を走っていたので、急に出てきた車に対応できずに、そのまま車の左側面にバイクごと突っ込み、勢いあまって体がふっとばされました。幸い軽自動車だったので、ボンネットがあり、ぶつかった後はボンネットの上にワンクッション乗っかる形で地面に落ちました。自分の体がバイクから離れて宙に浮いている間の時間はとても長く感じました。私はこのまま死んでしまうのかと考える余裕すらありました。ボンネットでワンクッションあったので、大事には至りませんでした。

ボンネットのワンクッションの後に道路に落ちたのですが、その後おしりをついて座った状態でした。「あれ？私なんともない？でも事故を起こしたわけだからとりあえず倒れないと」ととっさに考えて座った状態からパタンとうつぶせに倒れこみました。車を運転していた方は、40代の主婦の方で慌てて車から降りて、私に大丈夫ですか？と何度も大きな声で確認してきました。私は細い声で「大丈夫です。でも足が痛くて動けません」と言いました。渋滞中ということもあり、たくさんの人手があったのですが、どなたかがすぐに救急車を呼んでくださりすぐに病院へ運ばれました。私は被害者でしたので何もしていません。保険会社に連絡したのも加害者でした。

私は被害者ですので、救急車で運ばれ、頭のCTを撮ったり、足が痛かったので足のレントゲンを撮ったりしていました。
その後に病室に入りました。検査の結果を待っている間に、事故の相手の方がお見舞いに来てくれていました。私の親も来ていました。
いつの間に親に連絡がいったのかそのあたりの記憶が曖昧なのですが、すぐに事故の相手の保険会社の担当者が病室に事故の状況をヒアリングしにきました。
あまりの対応の早さにびっくりしたのを覚えています。その後数分後に今度は警察がきました。現場検証してからきたようで、保険会社の担当となにやら話していました。
結果８：２の過失で私は２の方でした。その場で警察は帰り、保険会社が書類を置いていきました。とにかくすべての対応が早かったです。
私は、左足骨折だけですみました。

バイクはその事故のせいで廃車になりました。しばらくは怖くてバイクに乗れませんでした。事故後に自分のバイクを見に行ったのですが、前がぺっしゃんこで事故のひどさを物語っていました。ぞっとしました。相手が軽自動車でボンネットがあったからワンクッションおいて地面に落ちることができましたが、もしもワンボックスカーだったら位置的に助手席の窓に突っ込んでいたと思います。トラックだったら？などいろいろ考えれば考えるほど恐ろしくなり、しばらく眠れない日々が続きました。
私の場合は気をつけるというかバイクに乗れなくなりました。現在は事故から１５年以上経ちますが、乗らなくてすむなら乗らないです。
今は車は運転しますので、やはり安全運転です。

バイクに乗って通学していた頃は、学生の身であり、お金がなかったので、任意保険に入っていませんでした。自賠責保険だけです、
事故に遭って思ったことは、ケチらずに保険に入っておくべきだったということです。
私の場合は８：２で相手のほうが悪かったので、相手の保険で8割は賄えました。でも2割は自己負担です。
1年間の保険料より高くつきました。いざという時のために備えておくというのはとても大事です。
バイクだったから出せる金額でしたが、これが車だったらもっと損害は大きくなります。身近な友人の話ですが、保険がなくおばあさんをはねて怪我をさせてしまい、治療費に何百万もかかったという方がいます。その友達は今も治療費の借金を払っています。そうならない為にも、保険は入っておくべきです。