夜、明るい国道でのライトの付け忘れ、前方不注意に注意しましょう

二十年以上になりますが、まだ初心者のころ、そして就職してまもないころのことでした。
会社帰りに職場の同僚の皆さんと誘われてカラオケボックスにより、その後自宅に帰る途中でした。事故を起こした国道は、カラオケボックスやパチンコ店、様々な飲食店などの明かりで夜でしたがとても明るかったのを覚えています。
カラオケボックスの駐車場から左折して国道にでて、数百メートルくらい走行した時に、二車線で中央分離帯もある広い国道の右側の方から自転車が横断するために出てきて、私の軽自動車のフロント部分に衝突しました。

私の車も自転車もどちらも無灯火でした。
こちらはカラオケボックスで楽しんだあと、午後八時くらいだったでしょうか。北海道の冬だったので、車のフロントガラスが寒さで凍り付いていました。
解氷スプレーなど持っていなかったので、少しの間暖気運転をして、前方が見える程度にフロントガラスの霜を溶かしてから発進しました。
当時は今のように、自動的にライトが点灯するなどの便利な機能はついていなかったので、ライトをつけるなどは全て自分の手でしていました。
エンジンをかけてしばらくしていたこと、カラオケボックスの駐車場が明るかったことで、初心者だった私はすっかりライトをつけるのを忘れていました。
国道の右側から横断してきた自転車も無灯火だったため、あっという間に近づいてきて衝突したことを覚えています。
双方無灯火だったので、私が気づくのが遅れたように、自転車の方も気づくのが遅れたののだと思います。

事故を起こしてしまってからすぐに車を左側に寄せて停車しました。
かなり気が動転していましたが、まずは衝突した自転車を運転していて倒れている人の状態を確認しに行きました。
夜でしたが事故現場は国道で人通りが多かったため、集まってきた人が救急車を呼んでくれていました。
私は、警察と保険会社と自宅に連絡をして、その場で待機していました。
まもなく救急車が到着し、警察や両親が来てくれました。
警察が来てから、事故の状況や原因、私の免許証などを確認しました。
未成年者でしたが、人身事故ということで後日裁判所に呼ばれることなどの説明を受けました。
その後家庭裁判所に呼ばれ、裁判を受けましたが、幸い不起訴処分ということになりました。

事故の賠償などにつきましてが、すべて保険会社におまかせしました。衝突した自転車を運転した方は年配の女性でしたので心配しましたが、幸いなことに軽症ではなかったものの怪我だけで済んだようでした。
私も入院されている病院に何度がお見舞いに行って、お詫びしました。
ご本人も、家族の方もとても良い方々で、何度か通ううちに笑顔で接していただけるようになりました。
こちらも、無灯火だったんだから…のようなことも言っていただいたので、心苦しくも少し気が楽になったのを覚えています。
年配の方だったので、後遺症などが心配でしたが、そのあたりも保険会社にすべておまかせしました。
車につきましては、車両保険は使わず、廃車にしました。

弁護士には依頼しませんでした。

まず、運転するときの心構えから反省し、考え直しました。
車は走る凶器といいますが、実際に運転していると忘れがちですよね。
ですが、無灯火、前方不注意という自分の不注意から交通事故を起こしてしまい、今後は二度とこんなことのないように、とライトは必ず早めに点灯すること、オーディオ機器を操作しながら…などの、ながら運転は危険なのでしないこと、同乗者との会話に夢中になりすぎないこと…
あたりまえのことなのですが、ついついやってしまいがちなので、心して気を付けるようにしています。
交通事故で人身事故を起こしてしまったら相手の人生にも大きくかかわってしまいます。
事故を起こしてからでは遅いので、運転するときは細心の注意を払い、スピードも出し過ぎないよう安全運転を心がけています。

事故を起こして、やっておけば良かったこと。私の場合は運転するにあたっての心構えがなっていなかったことに尽きます。
ですが、しいてあげるとしたら、冬場は窓用の解氷スプレーを携帯しておくと良かったですね。
良かった点は、保険会社のドライバー携帯カードを免許証と共に常に持ち歩いていたので、事故後の連絡がスムーズにできたことです。
当時は今ほど携帯電話やスマホなどは普及していませんでしたが、集まった皆さんが協力して救急車の手配を一番にしてくれたことはとてもラッキーなことでした。
自分ひとりだけでしたら、まず、公衆電話をさがして…というところから始まるところでした。
今はほとんどの人がスマホなどを持ち歩いているので、そのあたりは心配ないかとも思いますが、常に使えるように充電しておくか、自動車の電源を使って充電できるようにしておくと良いですね。