弁護士特約を使っても保険の等級はさがりません
- 2017.04.13
- 保険について
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交通事故に遭った本人ではなくても、家族などが自動車保険に加入している場合には、弁護士特約を使える可能性があります。
この特約の適用を受けたとしても、ノンフリート等級が下がることはありませんので、安心して使ってみるとよいでしょう。
弁護士特約とは
弁護士特約というのは、交通事故で弁護士に相談をしたり、示談、民事訴訟の依頼などをした場合に、弁護士報酬をはじめとする費用が自動車保険のほうから支払われるという内容の特約です。
特約の内容は損保会社によっても違いますが、通常であれば300万円が限度として支払われるという内容になっていることが多く、よほど損害賠償金額が高額になるような訴訟でないかぎりは、この弁護士特約を使うことによって、十分に費用をまかなうことができる水準です。
この特約が使える場合は、証券の表面に弁護士特約という記載があるはずですので、あらかじめ確認をしてみるのがよいでしょう。
自動車保険の等級制度とは
個人が加入するような自動車保険では、「ノンフリート等級別料率制度」といって、ランクに応じて毎年の料金が増額されたり、または割引になるといった制度が導入されています。
大きくいえば、自動車保険をはじめて契約した人は6等級からはじまり、その後1年間を無事故で過ごすことによって1ランクずつアップしていくというしくみです。この数字が大きければ大きいほど、料金も少なくてすむというのが原則です。
いっぽう、事故を起こすなどして支払い請求をした場合については、その内容によって3から1ランク程度、翌年は現在よりもダウンしてしまうことがあり、これは料金が割高になる原因となります。
さらには同じ等級であったとしても、これまで無事故でランクアップを繰り返してきた人との差別化を図るため、事故有係数とよばれるものも導入されています。
弁護士特約を使っても等級は下がらない
弁護士特約を契約している場合であっても、これを使ってしまうと料金が翌年から引き上げられてしまうのではないかといった誤解から、あえて特約を使わずに処理しようとする場合もあるようです。
しかし弁護士特約については、ふつうの事故によるケガや車両の損傷で支払い請求をした場合とは異なり、ランクダウンするような影響は与えないことになっていますので安心して使うことができます。
また、契約の内容しだいでは交通事故にかぎらず、他人の不法行為で損害賠償を請求する際の弁護士への相談、依頼にも使える場合があります。
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