交通事故が起きた時に発生する慰謝料の基本
- 2016.03.16
- 慰謝料について
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交通事故が発生して被害者になってしまったという場合には、その被害を回復するためのお金を請求できることになります。怪我をしたのであれば怪我の治療費を、車が壊れてしまったのであれば車の修繕費が請求できます。
また死亡してしまった場合には逸失利益という「将来的に得られたであろう利益」に関しても請求が出来ます。
このように交通事故の際に被害者が請求できるお金はかなり幅広くあるのですが、その一つとなっているのが「慰謝料」なのです。
「慰謝料」とはそもそも何か
まずそもそも慰謝料とは何かというと、これは「交通事故によって負った精神的なダメージを回復するために請求できるお金」となります。
怪我の治療では医療費が請求できるのですが、慰謝料と言う場合にはそうした何かの治療によって直接支払った分をカバーするというものにはなりません。ここは案外見落とされがちなところですから、特に注意が必要となります。
金額の基準
ではその金額の基準はどうなっているのかというポイントについてですが、これは基本的に「通院日数もしくは必要となった治療期間」をベースに算定されます。
一見すると医療費と大して変わらないようにも見えますが、医療費はあくまでも病院に診療費として支払った金額のことです。通院日数にしろ治療期間にしろ、診療費とは異なりますので別のものなのです。
実際の計算においては基準がさまざまにあるのですが、最も一般的な自賠責保険基準では通院日数と治療期間のうち短い日数に4200円をかけます。例えば実際の通院日数が50日、治療期間が90日の場合は通院日数の方が短いですから50日×4200円=21万円となります。
慰謝料と賠償金は別というのがポイント
ここまでのことで最も重要なのは「賠償金と呼ばれる場合は別のことを指している」ということです。賠償金というのはあくまでも交通事故による被害を回復するために支払われるお金の総額であり、慰謝料はその一部分でしかありません。
ここを勘違いしてしまっていると交通事故発生後の交渉がうまく出来なくなってしまいますし、最悪の場合それが原因で交渉が被害者にとって不利なもので終わってしまうことすらあり得ます。
もちろん交通事故には遭わない方が良いのですからこうした知識も不要であることが理想なのですが、現実問題として交通事故は不意に襲ってくるものです。 ですからこうしたお金に関連することだけでもしっかり押さえておきましょう。
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