交通事故の慰謝料請求の流れと相場について
- 2016.10.15
- 慰謝料について
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運悪く交通事故の被害者となってしまった場合には、加害者に対して損害賠償を請求する権利が発生します。
この交通事故の損害賠償の内訳としては、車の損害に対する補償(物損)と怪我を負った場合の補償(人身)に分かれます。
慰謝料請求の流れ
車の補償については修理費用の実費となりますが、怪我を負った場合の補償については、その怪我の程度によって補償額が変更されます。
その補償額の内訳については治療費(完治または症状固定の状態となるまでの全額)、通院費や入院雑費などがありますが、その中でも一番大きな金額となるものが慰謝料です。
怪我が完治あるいは症状固定の状態となった時点で加害者が加入している保険会社から慰謝料を含む損害賠償金が提示されます。この時点から被害者と加害者側の保険会社との慰謝料請求に関する交渉はスタートするのです。
提示額に満足する場合にはその金額で和解が成立し、慰謝料請求は完了することになります。
慰謝料の相場は3種類存在します
しかし、保険会社が提示してくる慰謝料の額は、基本的には低く見積もられているのが現状です。というのは、慰謝料の相場は3種類あるのですが、加害者側の保険会社はその中でも慰謝料の算出額が低くなる『自賠責保険基準』と『任意保険基準』を使用しているからです。
自賠責保険基準は、最低限の補償を目的とする自賠責保険の基準であり、一番低い相場となります。この自賠責保険基準に少し上乗せした金額が任意保険基準の算出方法となっています。
これらの慰謝料相場はある意味保険会社側に有利なものであり、被害者を考えてのものではないのです。
これに対して弁護士が裁判などで使用する『弁護士基準』の相場が存在しています。これは今までの裁判例などを基にした根拠のある計算方法であり、この計算方法を使用すると他の計算方法と比べて2倍以上の金額が算出されるのです。
弁護士基準の相場をもとに保険会社との交渉を
この弁護士基準の慰謝料算出方法は被害者にとって非常に有利なものとなります。
もちろん保険会社からしてみれば支払う金額が大きくなることもあり、採用したくはない計算方法なのです。
交通事故の慰謝料請求の交渉は、この弁護士基準の計算方法を採用するか否かがポイントとなります。基本的にはどの計算方法を採用するのかは当事者間の協議によります。
慰謝料請求の交渉時、この弁護士基準の計算方法による慰謝料算出を保険会社に対して強く求めることが慰謝料増額の決め手となるのです。
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