交通事故の示談金の相場はある?
- 2016.05.02
- 示談・調停・裁判
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交通事故によって生じた損害を裁判によらず解決するという際に支払われることになるのが示談金です。
こういった形での解決は法律的には「和解」と呼んでいるのですが、これに応じた場合、原則的に被害者は加害者に対して今後事故に関連する一切の請求が出来なくなります。
そのため被害者としてはその内容について必ず確認をしなくてはならず、また示談の際に支払われる示談金の額についても「交通事故の損害を十分回復することが出来るのか」ということについて考えて決断をしなくてはなりません。
示談金の相場について
しかしここで気になるのが交通事故の示談のために支払われる示談金について、相場と呼ばれるものはあるのかということでしょう。
示談金と同様に交通事故の解決のために支払われる慰謝料には相場があり、それぞれの被害の状況を客観的に分析してその額を算出することになります。
ただ示談となると互いが納得する額を交渉の末に決定するということになりますから、相場として扱えるものはほとんど無いとみて良いでしょう。
もちろん実際に支払われる際には慰謝料が含まれますから、その慰謝料の額に比例して最終的な額が変化することは確かです。
ただ交通事故はそれぞれの場合によってかなり被害の状況も異なりますから、最終的な判断は弁護士などの専門家を交え、これまでの判例などを参照して決定した方が間違いが無いと言えるでしょう。
示談で揉める時
さて、しかし示談ということでよく揉めるのが「加害者側が提示する額に被害者が納得を示さない」ということです。
こういった形になるには加害者側の誠意が見えないというような理由や、被害者側が自身の損害よりも遥かに大きな額を請求しているなどのことがあります。
この場合の解決策としては示談金の額を増やすという形がまず挙がってくるのですが、しかし場合によっては裁判によって決着を付けるというようにするのも良いでしょう。
裁判という形ですませたくないという考えは誰にでもあるでしょうが、だからと言って交通事故被害者の言い分を全て聞いていたのでは加害者が必要以上の補てんを行わなくてはならないことがあり得ます。
判断は裁判所に任せるとスムーズ
加害者が悪いというのは確かであるものの、だからと言って必要以上の罰を受けたり、お金を払うというようにする必要は無いのです。
民事裁判などで決着した場合には裁判所から妥当と判断される額を提示してもらえますから、そうした形で決着を付けるというのも一つの方法として考えておくようにしてください。
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