交通事故後の吐き気、大丈夫？

交通事故直後は、驚きや焦り、怒り、悲しみなどで自分の体の異変には気づきにくものです。少し落ち着いてからじわじわと症状が出始めてしまいがち。ではその中でも、吐き気が出た時はどんなことに気をつけたらいいのでしょうか。病院で行う検査などもまとめました。

吐き気はむち打ちが関係していた！？

交通事故後の吐き気に「精神的なものかな？」と思う人もいるでしょう。

でもそれは間違っているかもしれません。

なんとむち打ち症でも吐き気が出ることがあるんです！

むち打ち症とは、交通事故などで強い刺激を頭部に受けることで、見た感じでは怪我はないけど症状が出る、といったものです。

５種類に分類されていて、その中の１つ、バレ・リュー症状型では吐き気を伴う頭痛が出やすいんです。

むち打ちによる吐き気や頭痛は全体の20%、30%くらいを占めています。

それくらい起きやすいものなんですね。

どういうことに気をつけるべき？

むち打ち症では首が痛むだけとは限らず、また数日経ってから様々な症状が出ることも少なくありません。

自己判断は禁物です。

気にならないようなわずかな症状でも一応でいいですから病院でしっかりと検査してもらいましょう。

交通事故後からしばらく経った頃に重大な症状となり、もっと辛い思いをする可能性があります。

検査をしても異常が見られないこともあります。

それでも酷い吐き気や頭痛がある場合には、安静にすることが重要です。

必要な検査と対処法

病院で受けるであろう検査は、レントゲン検査です。

まずは骨に異常がないか診ます。

その後、MRIで脳に異常がないかを確認します。

脳波をチェックしたりすることもあります。

異常がない場合は安静に過ごし、治ってから整体やマッサージなどを受け、体の筋肉をほぐしましょう。

交通事故によって衝撃を受け、体のバランスが崩れてしまったことで起きた症状である可能性もあるからです。

血流や筋肉の状態を良くすることで、自律神経バランスも整い、吐き気が治まりやすくなります。

吐き気と一言で言っても、どんな原因から起こっている症状なのかは検査しないとわかりません。

まずは病院でしっかりと医師の診断を受け、必要な治療を行いましょう。

交通事故直後の対処によって、その後の状態を左右することになります。