交通事故状況に関する書類について
- 2016.05.15
- 必要書類・書き方について
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事故が起きてしまった時には誰でも早く解決したいと考えるものです。
ですがいくら早く解決したいと思っていたとしても、必要な書類を調達することをないがしろにしてしまうと結局解決まで時間がかかってしまったり、最悪の場合自分に対して本来負う必要のない責任がふりかかってくることもあります。
特に交通事故の状況を客観的に証明するための書類に関しては、間違いなく確保できるようにしておきましょう。
交通事故証明書
ではそこでどういった書類が必要になるのかというところで、まず最初に出てくるのが交通事故証明書です。
これは「事故が発生したことが警察に連絡され、事実確認が行われた」という警察発行の証明書です。
事故に関しては絶対に必要ではありますが、しかし同時に注意しなくてはならないのが「あくまでも事故が発生したことを証明するだけでしかない」ということです。
そのためこれだけがあっても損害賠償請求などになると力不足なのですが、客観的に事故の有無を証明できるということで最も基本的な物となりますので忘れず用意しましょう。
実況見分調書
続いて出てくるのが実況見分調書です。
これは実況見分、要するに現場検証の記録となっています。
例えばその記録がいつ取られたものなのかということはもちろん誰が立ちあったか、どういった話をしていたか、そして事故の状況はどのようになっていたかといったことが記録されています。
この書類の役割として重要なのは過失相殺を決める際に最も有力な証拠になるというところでしょう。
ただこれが絶対に正しいものなのかというとそうではないことも多く、例えば被害者が事故で意識を失い、家族などの縁者が一人も来られなかったなどの場合には加害者の意見が如実に反映された内容になります。
その結果、本来は落ち度のない被害者が明らかに悪かったというような書かれ方をしていることもありますので、事故発生後は必ず誰かが立ち会えるようにしておくことが重要です。
事故発生状況報告書
そして最後に出てくるのが事故発生状況報告書です。
実況見分調書と似た役割を有しているのですが、これは警察では無く当事者や当事者の親族が記入をして提出するものとなっています。
内容としては事故発生時の道路状況、自分と相手の車などの動き、お互いの損傷などについて書けば問題ありません。
「それでは実況見分調書で良いのでは」と思ってしまうでしょうが、これは当事者が保険会社に保険金を請求する際に必要となります。
難しいことは特になく分かる部分を書けばよいのですが、備考欄などには状況を詳細に書いておいた方が正確な判断が出来ますので、可能な限り詳細に書くようにしておきましょう。
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