交通事故の発生原因とは?【統計からわかる事故原因について】
- 2016.08.17
- 重要知識
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交通事故の発生件数は、平成16年より減少の一途をたどっています。
交通事故による負傷者数、死者数も、同様に減少し続けています。
そこで、今後も交通事故やそれによる被害者を減少させていくためにも、事故の発生原因について、統計的に考える必要があります。
事故の発生原因として最も多いものは?
交通事故が起こった場合、被害状況の大きさや悲劇性などから、特に大きく注目されやすいのが、スピード違反や飲酒運転でしょう。
しかし実際に発生した事故件数のうち、統計的にこれらが占める割合は、1%もありません。
実は統計上最も多い事故の原因は、安全不確認です。
これは一時停止線があったにもかかわらず、それを見落として停止を怠ったり、右折時などの方向転換時に、対向車や歩行者などの確認を十分にしなかった場合などのことです。
安全不確認は、交通事故の発生件数のうち、30%以上にも及びます。
およそ3件に1件はこれによる事故だということになります。
それ以外の主な事故原因
統計的に、次いで多いのは、脇見運転による事故です。
携帯電話やカーナビの操作に気を取られたり、窓の外の景色に目を奪われてしまった場合などがこれに当たります。
これは16%以上の割合を占めます。
さらに動静不注視が続きます。
これは事故の危険性を認識しながら、それを軽視し、注意を怠った場合のことを指します。
具体的には、交差点で右折をしようとした時、対向車に気づいていながら、相手が減速してくれるだろう、あるいは十分右折できるだろうと判断し、右折をして事故を起こした場合などのことです。
安全不確認と似ているように感じますが、具体的な危険性を認識しているか否かの違いがあります。
これにより起こる事故は、11%以上を占めます。
その他に、ぼんやりとしていたり、考え事をしながら運転していた場合などの、漠然運転が7%以上、アクセルとブレーキを踏み間違えた場合などの、運転操作不適が6%以上となっています。
統計から浮かび上がってくること
以上が主な交通事故の原因です。統計的には、事故全体の7割以上が、ここに挙げられた法令違反事由によって起こったことになります。
これらは飲酒運転やスピード違反などとは異なり、安全性に対する意識の低下や、運転への慣れによる緊張感不足、あるいは運転技術に対する過剰な自信などによって、誰にでも起こし得るものです。
交通事故は一旦起こしてしまうと、相手の人生のみならず、自分の人生をも大きく変えてしまいます。
ハンドルを握る時は、誰のことも決して不幸にしないよう、安全に対する意識を一層高く持って運転することが大切です。
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