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交通事故などによって生じる脳機能障害

交通事故のように普通より強い力が頭部に加わった場合、色々な生命の危険のある傷害となる場合も稀ではありません。
この場合の脳の機能障害は力の加わる場所やその大きさによって、いろいろと変わり、後遺障害が残る場合もあります。

交通事故で起きる頭部のけが

一番多いのは、たんこぶです。打った場所が腫れ内出血をしますが、1週間ほどで治ります。
たんこぶができずに裂傷となった場合は、縫合しますが1週間ほどで抜糸となります。多少傷の治りが遅くなることはあっても後遺障害は残りません。

頭部の衝撃によって頭を打ち付けた場合には、脳震盪を起こすことがあります。
脳震盪は一時的な意識障害ですが、稀に脳震盪前後の記憶が回復しない程度の後遺障害が残りますが、機能障害までは残りません。

交通事故でもっと強く頭を打った場合は、頭蓋骨の骨折が起こります。
骨折といってもひびが入ったものから、複雑に壊れて脳内に落ち込んだり傷つけたりする場合まであります。

ひび程度のものなら手術をせずに治りますが、脳を傷つけるような骨折は脳の機能障害を起こす可能性が高いので手術を行います。後遺障害は脳を傷つけない限りあまり起こりません。

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脳挫傷について

交通事故で機能障害を起こす例が多いのが脳挫傷です。

脳挫傷は頭部の打撃によって、その部分の脳がダメージを受け、脳が頭蓋骨の中で激しく揺らされることによって打った反対側の部分も挫傷を起こすものです。

脳挫傷の場合は挫傷部からの脳内出血と揺らされ打ち付けられたために起こる脳の腫れの症状が出ます。このため頭痛、嘔吐、意識喪失が起こります。

脳挫傷は交通事故の他にも起こりますが、転倒して道路に頭を打ち付けたときなどに発症します。脳内出血の場所が多い場合や脳の腫れによる圧迫が生命維持中枢に達した場合は死に至ります。

治癒した場合でも通常の脳内出血のように阪神の麻痺や言語障害が後遺障害として残ることも少なくありません。

高次脳機能障害について

交通事故による障害で問題とされているのは高次脳機能障害です。

これは、交通事故による脳の損傷のうち、脳の血管の障害です。その症状は、記憶、注意、遂行能力、社会的行動など、脳の損傷の場所によって異なります。

高次脳機能障害は物理的な画像診断では判断できないものも多く、客観的な診断が難しい病気です。一般には症状、画像診断、心理テストなどを総合して判断します。

後遺障害としては、損傷部によって、認知症や失語症などとよく似た症状を残します。これらの後遺障害については早いリハビリや生活支援などが必要です。

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