交通事故による脊髄損傷・頚髄損傷・腰髄損傷の場合の適正な等級
- 2016.04.22
- 後遺障害について
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交通事故に遭って、脊髄や、頚髄、腰髄を痛めてしまう人もいます。
脊髄は脳から背骨のにかけて通る中枢神経のことで、感覚や運動などをコントロールする神経です。
脊髄、頚髄、腰髄等の神経は一度傷つくと再生しない
頚髄は首の骨の中にあって脳から延びている神経のことです。腰髄は腰の部分の神経のことです。
交通事故などで強い衝撃を受けて、首から背骨、腰に至るどこかの骨が折れたり脱臼してしまうと骨の中に延びている脊髄、頚髄、腰髄のいずれかの神経にダメージを受けてしまいます。
骨は適切な治療で元に戻ることができますが、脊髄、頚髄、腰髄などの神経は、一度傷ついてしまうと、もう再生しないと言われています。
交通事故に遭って神経にダメージを受けると、ダメージを受けた部位より下、つまり首のダメージならば首から足まで、腰のダメージなら腰から足までの部位の感覚や運動能力が鈍くなるという症状が発生します。
神経のダメージを受けた部位が脳に近いほど、後遺障害が重くなることが多いです。
後遺障害の重さダメージを受けた部位と程度により変わる
神経が完全に断裂しているときは、断裂した部位から下の部位の機能が完全に麻痺します。
また、神経が完全には断裂していないときは、完全には麻痺しないものの、一部の機能しか残らなくなります。
後遺障害の重さは、ダメージを受けた部位やどの程度ダメージを受けたかで違ってきます。脊髄や頚髄、腰髄損傷の四割以上の原因が交通事故によるもので、自動車の弊害といえます。
脊髄や頚髄、腰髄損傷は神経系統の機能障害として扱われ、後遺障害等級は麻痺の症状が出ている部位やその度合いによって、一級から十二級まで認定される可能性がある等級には幅があります。
脊髄や頚髄、腰髄損傷による後遺障害は、麻痺の症状が出ている身体の範囲や、麻痺の症状の度合い、介護が必要かどうかなどを基準に審査が行われ、等級が認められます。
身体が麻痺していて、MRIやレントゲンで脊髄や頚髄、腰髄が傷んでいることが医学的に証明されたときに、脊髄や頚髄、腰髄損傷と診断されます。
脊髄損傷・頚髄損傷・腰髄損傷の診断
まず、どのな交通事故で怪我を負ったのかを問診して、負傷した部位の症状を診察します。身体のどのを負傷しても、神経のダメージの有無を調べる診察が必ず行われます。
後遺障害診断書に記載していない症状は、後遺障害の等級を審査するときに症状が無いというふうに扱われます。
正確な後遺障害の等級を認定してもらうために、後遺障害診断書には、MRIやレントゲンなどの画像で異常が見られる所見や、異常が見られる検査結果を正確かつ具体的にお医者さんに記載してもらう必要があります。
そして、脊髄や頚髄、腰髄損傷の症状や重篤さを、もっと具体的で、もっと詳細に把握するように、脊髄や頚髄、腰髄損傷による後遺障害の状態についての意見書や脊髄症状判定用等の意見書や診断書を作成してもらう必要があります。
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