物損事故から人身事故に切り替える手順とは

交通事故に遭ってしまった場合、その時は体に異常を感じなくても、その後首などが痛くなったり、肩が上がらなくなってしまうなど野症状が出てしまうことがあります。

これは強い衝撃を受けて神経が傷つき、その症状が発生してしまうためです。

物損事故として処理されてしまった場合

これらの症状は事故の際には感じなくても2、3日経過してから出てしまうことが多いので注意が必要です。

しかし、交通事故に遭った際に体の異常を訴えない場合には物損事故として処理されてしまう場合があり、これを人身事故に切り替えないと治療費や通院費などが補償されないので、切り替えを必ず行っておくことが必要です。

さらに事故を起こした相手に対しての自覚を促すため、処分を加えてもらう上でも怪我をした場合には切り替えてもらうことが重要です。最も良いのは事故の現場検証の際に警察の確認に対して怪我は有りませんと言わないことです。

物損事故を人身事故に切り替える手順について

物損事故を人身事故に切り替える手順としては、通常は医師の診断書を警察に提出することで、原則としては人身事故に切り替えてくれます。

基本的には事故に遭って症状が出たら速やかに医師の診察を受け、診断書を記載してもらい警察に提出するだけで切り替えてくれます。その診断書の内容と事故の因果関係が明確でないと警察が判断した場合には、切り替えてもらえないことも有るので注意が必要です。

切り替えてもらえないケースとしては、事故から10日以上経過してから通院した診断書を提出した場合などは、認めてもらえない場合が多いので事故に遭ったら症状が出ていなくても通院して検査をしてもらうことが大切です。

警察で人身事故に切り替えて貰えない場合の対処

この場合にはいくつかの方法があります。一つは当事者同士で補償の問題を解決する方法と、弁護士に相談する方法です。

事故の補償を求めるだけなら、基本的には自分の保険会社に相談すれば相手方の保険会社と交渉し、示談金を引き出してくれます。又、大きな怪我などで相手方にも自覚を促したい場合や、補償額が納得いかない場合などは弁護士に依頼するという方法が有ります。

基本的には弁護士が警察に異議申し立てをし、最終的には警察を相手取って裁判を起こすという手順になりますが、実際には弁護士が警察に異議申し立てを起こした段階で警察が再調査をし、この時点で切り替えてくれることが多い物です。