交通事故はまず警察に届けを!法律用語「刑事的」「民事的」とは?
- 2016.07.25
- 重要知識
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交通事故を起こそうと思って起こす人はいません。
何の知識もないままに交通事故の当事者(加害者、被害者)になってしまいます。
加害者であっても、被害者であっても、刑事上のことは決まっているようなものなので問題ないのですが、民事上のことは法律の知識を持っているか持っていないかで大分違いが出てくると思います。
必ず警察に届け、示談にはしない事
法律用語は難しく一般に使われない用語が出てくることもあります。
面倒でも分からない用語はいちいち尋ねるか、調べて間違いがないようにしたほうがいいです。
そして、交通事故に遭ったら、必ず警察に届けましょう。
よく「示談にしましょう」などと言われたので警察に届けなかったが、のちにそれで困った、というような話を聞きます。
刑事的と民事的の違い
交通事故の場合、「刑事的」問題と、「民事的」問題があります。
「刑事的」というのは、どういった交通違反をしたのか、その違反にはどのような罰則(罰金、免許停止などの処分)があるかという判断をするものです。
「民事的」というのは、けがをした治療費を誰が負担するのか、壊れた車の修理費を誰が負担するのか、慰謝料、休業補償や給料の補てんなど、民事的賠償責任について判断するものです。
「示談」は話し合いという意味ですが、「民事的」賠償責任について話し合うということになります。
刑事上の責任については「示談」でどうのこうのという性質のものではありませんので、警察に届け出せずに「示談」しましょうと持ち掛けてこられた場合はきっぱりと断ってください。
事故証明書がとても大事
警察に届け出ると、事故証明書をとることができるようになります。
この事故証明書は、任意保険や自賠責保険の請求に必要となってきます。
自賠責保険は、法律で加入が義務付けられている保険で、民事上の人に対する賠償責任を果たせるようになっています。
けがの治療費や、休業補償、慰謝料などを保証してもらえます。
万が一自賠責保険に入っていない車から被害を受けても必ず保証額を受け取れます(ただし、上限があります)車の損害(修理費)については、自賠責保険では補償されません。
人の補償にも上限がありますので、任意保険にも加入して、人の保障の足りない部分、物損部分の保障が受けられるようにしておいた方がいいです。
自分の車が壊れただけならばたいしたことはないかもしれませんが、車がぶつかって、塀を壊した、信号機を倒した、電車を停めてしまったなどということになれば、賠償はとても高額になります。
そういう備えにもなりますし、自分が被害者になった際でも、相手の資力がないとか、相手が無保険といった場合の助けにもなります。
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