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高齢者の事故が増加中~運転が難しいようなら免許書返上を

年々、高齢者が関係する交通事故が増えています。歩行者、自転車で走行中などの状況で巻き込まれる方も多い中、高齢者自らが運転する車が事故を起こすケースも増加の一途をたどっています。

高齢化社会が加速する中、これ以上高齢者の事故を増やさないようにするためにも、免許書返上などの対応が必要となります。

運転に必要な一瞬の判断力

運転するにあたり、ドライバーは周囲の安全を確認すること、歩行者のチェックや周辺の道路から車や人、自転車が飛び出してこないかを注意しながら運転しなければなりません。

とっさの判断力、瞬発力が求められ、それが遅れてしまうと事故につながります。

高齢者の場合、これらの判断力などに遅れが出てしまいがちで、安全を確認するというより、知らん顔で運転をする傾向にあります。こうしたことが事故につながってしまいます。

また、年齢を重ねるごとに視野が狭くなることも影響しています。

自主的に返納する高齢者の心理

免許書返上を実際に行った高齢者の中で、圧倒的に多い理由が、運転する理由がないというものです。身体機能の低下は2割程度となっており、家族の勧めや高齢者講習をきっかけにしたケースは少数です。

自らの衰えを自覚することほど悲しいものはなく、それでいてそれを認めるということはできません。そのため、免許書返上を促す場合には、運転をしてもらうことがないような状態を作ってあげることが大事になります。

お年寄りでもちゃんとした運転ができる人も多くいますが、あくまで自らがどのように運転できるかというのが大事で、講習を受講するだけではなく、家族を乗せて常日頃から運転技術の確認をしていくことが求められます。

求められる交通手段の充実

車を運転する高齢者の多くは、車がなければ買い物に行くことができないような状況であり、公共交通機関が発達していれば確実にそれを利用するような方が多くいます。

特に地方部では、車なしには生活ができないため、泣く泣く車を乗らざるを得ないというケースが見られます。

免許書返上の代わりに公共交通機関の無料クーポン、半額クーポンを渡す自治体もありますが、それ以前に公共交通機関が最低限機能しなければ意味がありません。免許書返上を考える場合、これらが機能しているかを見る必要があります。

それらがないと自転車などに置き換えられることになりますが、自転車の事故も増えており、いずれにしても抜本的な対策が必要です。

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