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夜間に交通事故が起きる割合は?【高齢者層が増加傾向】事故の確率を減らす方法

交通事故を、発生した時間帯別に分析し、昼間と夜間を比較すると、7:3の割合で圧倒的に昼間の交通事故が多いことがわかっています。
しかし、交通事故の中でも死亡事故に絞って分析すると、夜間の事故の割合が半数以上となり、昼間の事故件数を上回ります。

事故はいつどんな風に起こる?

これは、夜間の交通事故は全体の割合から見れば少ないが、死亡事故などの重大な事故につながりやすいということを示しています。

また、交通事故による死亡者を状況別に比較すると、昼間の事故については、自動車乗車中の方が亡くなる事故の割合が全体の約3割程度となっています。
それに対し、夜は死亡者の半数近くが歩行者です。自転車、原付、二輪などに乗った状態で亡くなる方は昼間の事故のほうが多く、夜間は昼間に比べて死亡事故の被害者が歩行者である確率がぐんと高くなっています。

これは、自動車、自転車、原付、二輪等は夜はヘッドライトを点けて走行するため、視認性が高くなるので事故が起こりにくくなるのに対し、歩行者は昼間に比べてたいへん視認性が低くなります
そのうえ、交通量が減ることで、歩行者も昼間ならしないような無茶な横断をし、運転手側も昼間に比べて歩行者に対して注意を払わなくなることなどが、歩行者を死に至らしめる原因となると考えられます。

高齢者の事故が一番多い

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死者を年齢別に分析すると、もっとも多いのが75歳以上の高齢者層です。
平成13年頃などは、特に29歳以下の若年層の死亡事故が飛びぬけて多かったのですが、年々その割合が減ってきました。

他の年齢層でも死亡者が減り、近年、死亡事故の割合はほぼ高齢者層の死亡事故と言える状況になっています。
さらに細かい時間帯で死者数を見ていくと、若年層などは21時ごろから増え、23時台が死者数のピークとなります。
一方、夜の事故の死者の大半を占める75歳以上と、そのすぐ下の年齢層である65歳以上の死者数が増えるのは、深夜帯ではなく、16時半ごろの薄暮の時間帯からで、18時半ごろがピークとなります。

運転には細心の注意を

こうした時間帯別の交通事故の分析から、夜間の交通事故の傾向としては自動車等で歩行者を、それも高齢者の歩行者をひくケースが非常に多く、そのため被害者を死に至らしめる事故につながる確率が非常に高いということが言えます。

日没後の暗い時間帯はもとより、日没前の夕刻の時間帯も視認性が低くなるため、より気を引き締めて運転する必要があります。
また、夜間の交通量が減る時間なども、歩行者が大胆な行動をとることがあります。

無論、歩行者も注意を払うべきですが、ドライバー側はそうした歩行者の行動を念頭に入れ、また、自身も、交通量の少ない時間となっても大胆な行動に出ないよう心がけることが、事故を起こす確率を少しでも減らすために必要です。

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