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老人が運転する交通事故の割合は?【運転技術の低下をなかなか認めない人も】

最近は事故対策の機能を搭載した安全な自動車の開発や、交通環境の整備などの努力により、交通事故と交通事故死の件数は年々減少傾向にあります。

一時は年間1万人といわれた交通事故死亡者数も、現在ではその半分以下にまでおさえられました。しかしその反面、年々増加しているのが65歳以上の老人の交通事故です。

老人の交通事故死亡者が多い

現在の年間交通事故死亡者数の半分以上が老人です。
他の年代の交通事故死亡者数は10年前に比べて減少していますが、この世代だけは逆に20%以上も増加しています。高齢化社会の進行により、老人の事故は大変な社会問題となっているのです。

老人の事故というと、被害にあうというイメージが強いかもしれません。
実際に無理な横断などによって車に轢かれるケースはとても多くなっています。
しかしそれ以上に問題になっているのが老人が運転する車による交通事故です。

こういった対策は高齢者向け

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最近高速道路を走ると、道路上に大きな白い矢印が書かれていたり、インターチェンジの合流地点にポールがたてられていることに気がつく方もいらっしゃるのではないでしょうか。これは逆走防止のために最近とられている対策のひとつです。

実際全国で1日に数件は高速道路逆走の通報があり、その中で一番多いのが65歳以上の運転によるものです。
高速道路逆走は重大な事故にもつながるために、緊急に対策がとられているのです。

長い間運転をしてきた老人は、自分の加齢による身体能力の衰えからくる運転技術の低下を認めることがなかなかできません。住んでいる地域によっては、車を手放すと生活出来ないというところもあり、免許返上もなかなかすすみません。

若者の減少と免許の取得率の減少と逆に、ドライバーにしめる高齢者の割合はますます増えていきます。もちろん高齢者本人の自覚が一番なのですが、周囲も気をつけていかなければいけません。

周りの人の気遣いも大切

現在は70歳以上のドライバーには「高齢運転者標識」をつけることが義務付けられています。この標識をつけている車を見たら、普段以上に車間距離をとったり、車の動きに注意したり、夕暮れ時なら早めにライトをつけてこちらの存在をアピールしたりしたいものです。

駐車の時などもアクセルとブレーキの踏み間違いなどが起きる場合がありますので、安全な場所で待つなどの対策をとりましょう。

車を運転する時は高齢ドライバーの身体的、心理的な特性を理解して、すべてのドライバーが注意して交通事故を減らしていきたいものですね。

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