保険会社との示談交渉の流れ【3】示談交渉
- 2017.02.20
- 示談・調停・裁判
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交通事故に遭うと、治療のほかにもやるべきことがあります。中でも重要になるのが示談交渉です。
すべての治療が終了してから始めますが、一度同意してしまうと後から追加で請求することは基本的にはできません。ですからしっかりと根気よく交渉することが大切です。
治療が完了したら示談交渉の始まり
交通事故に遭うと、治療が必要になったり自宅での安静が必要になってきます。中には入院や後遺症が残ってしまうケースもあります。
しかし、治療してもこれ以上は回復の見込みがないとなった時、うまく改善できた時で事故処理は終わりではありません。その次に示談という大切な交渉が残っています。
示談交渉は事故の責任や犠牲になったものの補償になるので、それを正当に評価してもらわなくてはなりません。
しかし、相手が保険会社の場合は慣れていますし、営利団体ですので納得のいかないことも出てきます。被害者自身も知識や情報を持っておくことが大切です。
まずは提示額をチェックしよう
基本的には加害者側から「もう治療はしない。これで示談にしたい」と申し出ると示談金の提示が行われます。始めは項目ごとに金額が記された示談書を提示してくるでしょう。
ここで合計金額だけではなく、例えば入院日数があっているのか、通院期間があっているのか、通院にかかった交通費や事故によって破損した衣服やものがあればその金額も入っているのかなど、該当項目が漏れなく含まれているのかをチェックします。
最も大きなウェイトを占める慰謝料は入院期間、通院期間、症状の度合いなどによって計算されますので、その計算が妥当なものかもチェックしましょう。
ここで満足できない、漏れがあるなどがあれば、その旨を保険会社に伝えて話し合いになります。
交渉に交渉を重ねる辛抱強さが必要
個別に納得のいかない箇所があれば、保険会社に伝えて話し合います。
その時に根拠を示せると強みになります。具体的に「このような点が考慮されていない」など指摘できるようにしておくと、相手も考える余地が出てきます。
何度も自分が納得できるまで交渉を重ねるしかありません。意外とこの期間の方が面倒で時間がかかったりします。
もし、これ以上は交渉は不要で提示金額で良いとなったら示談成立になります。
示談書に署名捺印をして保険会社に渡せば、その時点で示談交渉は終了となります。これ以上は請求はできませんので、本当に話し合いで良いと思えるまでは署名しない方がよいでしょう。
しかし、署名すれば示談金が振り込まれるなどして、終了となります。
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